管弦楽団第61回定期演奏会 ご挨拶その3
みなさま、ごきげんよう。学習院輔仁会音楽部管弦楽団です。
先日、創部100周年記念 管弦楽団第61回定期演奏会が無事に終演いたしました。
担当学年によるご挨拶も第3弾、最終回となりました。
最終回では、弦・木管・金管・打楽器各セクションリーダーよりご挨拶申し上げます。
弦セクションリーダーより
本番中の部員の真剣な顔、楽しそうな顔を見ることができるのは弦セクションの特権です。
弦セクションは人数が多いため、学内施設の定員に収まらないことも多く、外部施設での練習をたくさん行いました。パートによってはとても大きな楽器を運ぶ必要があったり、自宅が遠い部員は、帰りの電車の時間を気にしながらの練習でした。
この春定期間では、そういった演奏面以外の負担が多い環境を改善することができず、申し訳ない気持ちと、その中でも見せてくれた頑張りに気づけたことを嬉しく思う気持ちがありました。
人数が多いというのは大変なことだけでなく、良いこともあります。同じ旋律を奏でる仲間がたくさんいるという安心感や一体感は、他のセクションには負けないと思います。また、弦セクションは、いつも半円状に向かい合っています。演奏に集中しなさいと怒られるかもしれませんが、本番中の部員の真剣な顔、楽しそうな顔を見ることができるのは弦セクションの特権です。
そんな弦セクションを引っ張ってくれた5人のパートリーダーをはじめ、みんなの努力が報われる演奏会になってほしいと密かに思っていましたが、私も秋の定期演奏会へ向けて、少しでも音楽部を支えられるように努力したいと思います。
弦セクションリーダー 高野莉佳子
木管セクションリーダーより
曲のことが大好きになっていました。
改めまして演奏会に足を運んでくださった皆様、ご来場ありがとうございました!どの曲でもキラキラとした木管の音色をお楽しみいただけたかと思います。
充実感に満ち溢れた演奏会でしたが、本番に至るまでには大変なことも沢山ありました。まずは選曲、いやぁ揉めました...笑 元々あまり主張の強くないメンバーが集まった木管セクションですが、そんなメンバーがこれだけは無理!と言った曲が今回のメイン曲でした。曲に罪は無いのですが、高速タンギング連発の難曲ゆえに吹きこなせる自信が無く...正式にメイン曲目として決定した際には木管みんなで頭を抱えました。しかし、決まったからにはやるしかありません。この日から木管セクションのタンギングに支配された生活が始まります。バイト中にひたすらタンギングの練習をしているヤバい店員になった時もありました。今となっては良い思い出です。
最初はどうなることかと思いましたが、練習を重ねていくにつれて少しずつ、でも着実に進歩していく様子が分かりました。そして、気付けば始めはあんなに嫌がっていた曲のことが大好きになっていました。実際に吹いたことのある人にしか分からない曲の良さ、素晴らしさを知ることが出来たような気がします。
やっとの思いで春定を終えた木管セクションですが、秋の演奏会もこれまた木管セクション大活躍の難曲揃いです。今回の演奏会以上に素晴らしい演奏を皆様にお届けできるよう練習に励んでまいります。
最後になりますが、今回の演奏会は快く演奏会への参加を承諾してくださった4年生および卒業生の先輩方無しでは成り立ちませんでした。本当にありがとうございました!
木管セクションリーダー 關愛叶
金管セクションリーダーより
一回の練習で一つでも成長できるように
2022年春定に向けて動き出そうとしている時、まず金管セクションに立ちはだかった壁は人手不足でした。新型コロナウイルスの影響で昨年度の金管セクションの新入部員は1人。現役だけでは乗り番を到底賄えない状況、その中でも明るい音色やよく目立つソロの演奏、透明感のある美しい響きが特徴であるオールフランスプログラムの演奏会を成功させるべく、8人ものOBOGの先輩方にご賛助いただきました。
昨年度と比べて活動の幅も広がりましたが、2月から約1ヶ月の活動停止や春合宿の中止など、まだコロナウイルスによる大きな制約は続き、自宅での練習が厳しい部員の多い金管には大きな痛手となりましたが、パート毎にWeb会議システムを利用し譜読みを行うなど、出来ることをして活動再開を待ちました。
3月中旬からようやく練習が再開でき、次いつ活動停止になるか分からない不安を抱えながらも、担当学年で練習計画を何度も練り直し、一回の練習で一つでも成長できるように練習を重ねることができたと思います。
演奏会当日まで金管全員が揃わないこともあり、不安も多くありましたが、お忙しい中ご指導くださったトレーナーの先生をはじめ、助けて下さった多くの先輩方のおかげで無事演奏会を終えることができました。
この演奏会に関わって頂いた全ての方に感謝申し上げます。
秋の演奏会でも、金管らしい音色を皆様にお届けできるよう精進して参ります。
金管セクションリーダー 日比野結
打楽器セクションリーダーより
先導と調和
昨年よりも活動の幅は広がりましたが、制限は引き続きもちろんあり今回も試行錯誤の練習であったと思います。
今回のプログラムは、古風なメヌエット、アルルの女、サン=サーンス交響曲第3番「オルガン付き」というオールフランスプログラムでした。打楽器セクションからは3年生2名、4年生2名で演奏をしました。
アルルの女では特殊楽器でタンブランとも言われるプロヴァンス太鼓にて演奏をしました。我々の団体の備品にはない楽器であるため業者からレンタルし、先生にチューニングの方法を教えていただき、叩くバチはどのようなものを用いるかなど試しながら練習しました。
またメイン曲のサン=サーンス交響曲第3番「オルガン付き」ではティンパニ、合わせシンバル、サスペンドシンバル、バスドラム、トライアングルの5つの楽器で演奏しました。出番は決して多くはない曲でしたが、所々でアクセントやスパイスとなる音を響かせることができたのではないでしょうか?
どの曲でも他の楽器を意識し、時には先導し、時には調和し音楽を楽しみ届けることができたと思います。
日々の練習では、演奏が上手くいかないところ、曖昧なところをパート全体でしっかりと突き詰め、一回の練習ごとに成長することができたと思います。ご指導くださりました先生方、先輩方に感謝いたします。
秋の定期演奏会では楽器も増えにぎやかな打楽器セクションを楽しんでいただけると思います。ぜひ11月6日、東京芸術劇場にてお会いしましょう。
最後になりましたが、今回の演奏会にご来場、ご協力いただきました皆様に感謝申し上げます。
打楽器セクションリーダー 加納百子
以上、創部100周年記念 学習院輔仁会音楽部管弦楽団 第61回定期演奏会を終えたご挨拶、全3回でした。
最後までお読みいただき本当にありがとうございました!
秋の演奏会もお楽しみに!